【奇跡が近づいてる】『映画 えんとつ町のプペル』本日公開!【Voicy文字起こし/西野亮廣エンタメ研究所 】

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本当に、本当にありがとうございます!

今日はもう寄り道しません。

このラジオにたどり着いて下さってる方には、もはや説明不要だと思います。

本日映画えんとつ町のプペルの公開日でございます。

いやー来ましたね。

今日まで応援してくださった方にお礼を申し上げたいと思います。

僕もね馬鹿じゃないんで、まあ馬鹿なんですけども。

この国でねキングコング西野応援するリスクって結構あったと思うんです。

それこそ、僕はいつも自分の話しかしてませんが、例えば2012年とか13年とか、クラウドファンディングした時って、日本中がクラウドファンディングを知らないから「詐欺・宗教だ」と罵られたですが、その裏ではですね西野に支援してくださった方もご家族やお友達もあるからですね詐欺に引っかかってるだの宗教にハマってるだの言われたと思うんですね。

昨日 Twitter でコメント頂いて思わず返信してしまったんですけども、「当時「西野応援している」と言おうものなら友達もあれから袋叩きにあうから怖くて言えなかった。僕も同罪だ。」っていうコメントがあってね。

今もっとすごい時代ですよね。

僕は犯罪者でもなんでもない道をただ挑戦しただけなんです。

ただ夢を追いかけただけなんですが日本はそれを許さなかった。

芸人のくせに絵本を書きやがってとか。

ひな段に出ろやとか。

信者ビジネスですかとか。

それと調子だったっていう、そんなやつをですね応援するのはまあそれはリスク高いですよね。

自分も殴られるのは怖いし声をあげられなくて当然だと思います。

なので、まあどうか気にしないで欲しいです。

こっそりライブに足を運んでくれたり、いいね押してくれたりだとか。

もしかするとご本人からすると、ただそんなことと思われるかもしれませんが、そんなだったらそんな事に本当に救われたんですね。

どこにも忖度せず自分が面白いと思う球を投げまくって、日本中からバッシングされまくったんですけども、時々受け止めてくださる方がいて、そういう方のおかげで俺頭に行ってこれました。

昨日ね、僕は映画公開を前日に控えて。

何をやっても仕事が手に付かなくて。

えんとつ町のプペルで検索しまくったんです。

そうすると、蜷川実花さんが、幻冬舎の箕輪さんが 、YouTube 講演家の鴨頭さんが、ご自身のコミュニティの中で私●日に見に行くから誰か一緒に見に行こうって声をかけてくださっていたんですね。

ご自身のファンの方々に twitter でねとつ町のプペルで検索したら、本当にたくさんの方がですね公開を楽しみにしてくださっているんですね。

今から15年前にですね0.03mmのボールペン一本で始めた挑戦で、たくさんたくさん殴られたんですけれども気がつけば本当にたくさんの仲間がいて。

今僕がここに立っていられるのは、本当にみなさんのおかげだなと昨日改めて思いました。

こんなどうしようもない人間を支えてくださって本当にありがとうございます。

僕お酒が入ってたら今ならいつでも泣けます。

でね映画公開の今日、このラジオを聴きの皆様にどんな言葉を贈ろうかと考えたんですけども。

やっぱり僕の思いはですね作品の中に込めているので、実は以前も読んだことがあるのですが、映画えんとつ町のプペルに出てくるブルーノという男のセリフを最後に読みたいと思います。

劇中に出てくるブルーノの自作の紙芝居の口上でうね。

ぜひですね映画館で立川志の輔師匠の声で聞いていただきたいのですが、ここでは僕が読み上げたいと思います。

これが僕の正直な気持ちです。

えんとつまちは煙突だらけ

そこかしこから煙が上がり、頭の上をもくもく。

黒い煙でモクモク。

朝から晩までモクモク。

煙突町に住む人は黒い煙に閉じ込められて、青い空を知りやしない。

輝く星を知りやしない。

見上げることを捨てた街で一人の男が上を見た。

街をおった黒い煙に男が思いを馳せたのは、酒場で出会ったおしゃべりモグラが聞かせてくれた夢物語。

煙の向こうの世界の話。

光り輝く世界の話。

ありやしないと思ったが、全くないとも言い切れない。

なぜなら誰も言っていない。

答えは誰も持っていない。

それから男は日毎夜毎仕事用と煙の向こうの世界の話を何度も何度も叫んだが、馬鹿だ馬鹿だと早されて。

ほらふきものだと切り捨てられた。

男が一体何をした。

男が誰を傷つけた。

そこに理由はありゃしない。

見上げることを捨てた街では目立たぬようにの大合唱

見上げることを捨てた街では夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる。

黒い煙は街を飲み込み一縷の光も許さない。

黒い煙は人を飲み込み、あらゆる勇気を認めない。

それでも男は声を上げ、震える膝をひた隠し、船に乗り込み海に出た。

暗くて怖い海に出た。

誰もいない海に出た、誰もいない海に出た。

煙の向こうの世界の話。

光り輝く世界の話。

ありやしないと思ったが、全くないとも言い切れない。

なぜなら誰も言っていない、答えは誰も持っていない。

己のまなこで見る前に、答えを出してなるものか。

煙に飲まれてなるものか。

気が付きゃ船底穴ぼこだらけ。

漕ぐ手を止めると沈んでしまう行くのがやっとのおんぼろ船 ずいぶん前から進んじゃいない。

ここで終わってなるものか、ここで終わってなるものか、ここで終わってなるものか。

男は勇気を振り絞り、積み荷の紐を振りほどき、できない理由を海に捨て。言い訳御託を海に捨て。

ほんのわずかな食料と確かな覚悟だけを残し再び波に立ち向かう。

男が向かうは闇夜の向こうのその向こう。

ただの一人でただひたすらに船を漕ぎ、信じ信じて信じ抜き。

進んで進んで進んだ船は 黒い煙を突き破り 光の海に躍り出た。

なんと見事な景色だろう。

なんとまばゆい光だろう。

この抑えきれぬ胸の高鳴りを、果てしなく続く世界を、感動を。

今まさに変わらんとする時代を。

この未来の産声を。

独り占めしてなるものか。

町のみんなに伝えよう、町のみんなに伝えよう。

煙突町は煙突だらけ。

そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。

黒い煙でもくもく 朝から晩までもくもく

しかし、煙突町の煙の上には、青い空があったのだ。

輝く星があったのだ。

映画えんとつ町のプペル ブルーノの紙芝居からでした。

白状すると、本当に自叙伝的なね本当に個人的な物語だったんですが、挑戦して叩かれて、挑戦して叩かれての繰り返しだったんで、自分に向けて自分が味わったことを脚色せずに書いたら、同じように挑戦する人に届くかなとか思って、そういった感じで書いたんですけども、結果的にね映画公開のこのタイミングで新型コロナウイルスが世界中を襲って。

奇しくもですね世界中の人達全員が挑戦者になって。

なんかこの作品が持つ意味がそのタイミングで大きく変わったなと思っております。

これはまあいろんなところでも言っているんですけども、今年本当にねみんな大変だったと思うんですよ。

もうほんとにも投げ出したくなった瞬間いっぱいあったと思うんですけども。

それでも踏ん張ってる皆さんに、映画えんとつ町のプペルがこのメッセージが届くと嬉しいです。

一生懸命作りました。

それでは皆様お待たせしました。

映画に立つ町のプペルは本日公開です。

どうやらハンカチでは足りないぐらい号泣するらしいので皆様バスタオルをご持参の上劇場までお越しください。

じゃあまたね。

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