キンコン西野が芸能事務所を作るなら……【Voicy文字起こし/西野亮廣エンタメ研究所 】

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ボイスメディアVoicyの「西野亮廣エンタメ研究所」チャンネルの文字起こしメモをしています。ほぼ写経のような感じでやっています。書き損じはご愛嬌で。

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目次

今の形の芸能事務所はもう限界

というわけで、今日の本題です。

今日は「キンコン西野が芸能事務所を作るなら…」というテーマでお話しさせていただきます。

僕は表向きは吉本興業のタレントなのですが、それって表舞台に出る時で、僕の実際の仕事は9割ぐらいが株式会社NISHINOの仕事なんですね。

ただ、吉本興業とバチっているってことはなくて、吉本興業と一緒にした方がいい仕事は一緒にしますし、「ここは組まない方がいいよね」という仕事は組まずに、株式会社NISHINOでやらせてもらっています。そのへんは臨機応変に。

吉本芸人の中では珍しい「吉本愛」がある男です。

やっぱり、なんだかんだ言っても自分を育ててくれた会社なので、その恩は何倍かにして返さないと気持ちが悪い。
だからこそ、ダメな時はかなり強めに「ダメだ」と言います。
かなり強めに(笑)

吉本興業に限らず、あらゆる芸能事務所がおかれている今の状況を、めちゃくちゃフラットな立場から切り取ると……やっぱり、最大の権威であった「テレビ」を観る人が減ってきて、それぞれがYouTubeチャンネルを持ってしまって、「テレビに出たい」というタレントや、「レギュラー番組が欲しい」というタレントが減ってきた。
くわえて吉本興業の場合だと、コロナで劇場もやられてしまって……それによって「いや、劇場でネタをおろすより、ジャルジャルみたいにYouTubeでネタをおろした方が多くの人に見られるし、実入りもいいんじゃね?」というのがバレてしまって……今、全員の頭の中にあるのは「芸能事務所って本当に必要なの?」という疑問だと思います。

インターネットの本質は「直接購入」なので、どうしても「中抜き」の立場は弱くなってしまう。

そんな中、今、各芸能事務所が生き残りをかけて、あれやこれやと手を打っているわけですが、たとえば、こと吉本興業に関していうと、やっぱりこれまで「大仏商売」だったんですよね。

明石家さんまサンがいて、ダウンタウンさんがいて、ナインティナインさんがいて…という。もちろん、その才能を生んだのは吉本興業であることは間違いないのですが、「生んだ才能に乗っかり続けた」というのも、また事実。

それでも、ネットインフラが整うまでは、それでいけたんですよね。
タレントのスケジュールを切って、ギャラ交渉をして、時々、バーターで新人を挟んで…というビジネスモデルを長らくアップデートする必要がなかった。
それはそれで本当に凄いことなんだけでも。

だけど今は、ネットインフラ、もっと言うと、動画インフラやダイレクト課金インフラが整ってしまったので、もう「事務所に所属していないと世に出れない」みたいな時代じゃなくなった。

で、「これはヤバイ!」となって、今、慌てて、各芸能事務所デジタル化らしきものを進めているのですが、肌感でいうと7〜8年ぐらい遅い。
「UI、UX、何やそれ?」「オンラインサロンって、儲かりまんの?」という世界です。

本当に、何年も前に止まってしまった時計の針を今、慌てて動かしているから、ガタガタギシギシ鳴っているのが現状です。

頑張っているのは分かるのですが、そこに対する知識が圧倒的に不足しているから、流行っているものを見よう見まねで始めては見るものの、全然イケてないサービスを量産してしまう。
「そういうことじゃねえんだよ」の連続です。

一つ、吉本興業のクラウドファンディング「SILKHAT」に関しては、立ち上げから携わらせてもらった手前、今でも逐一「ここは違う、ここはこうだ」と口を挟ませてもらっているのですが、それ以外の吉本が仕掛けているサービスなんかは、ちょっとよく分からない。

救いは社外取締役で来てくださったビリギャルの坪田さんで、さすが坪田さん案件はイケてるなぁと思うのですが、ただ、坪田さんの身体は一つしかないので、さすがに吉本興業の全てのサービスをカバーすることは難しい。
吉本って、本当に大きな会社なんです。

ネットは特に適者生存の世界で、これまでリアル社会でどれだけ幅をきかせていようが、時代に合っていなかったら、1秒で駆逐されてしまうんです。

時計の針を長年止めていた人が見よう真似で参戦して生き残れる世界じゃないんですね。

今、コロナで食い扶持が減った各芸能事務所が、「新しい収入源を作れ〜」と躍起になっていると思います。

このへんの展開は手に取るように分かるのですが、まぁ、いろんな事務所さんが「オンラインサロン」を始めると思います。

始める理由は「オンラインサロンは、どうやら儲かるらしいから」です。
そして僕の見立てだと、ほぼ100%失敗します。

「なぜ、ダイレクト課金が成立しているか?」を構造で理解していないからです。
「認知」と「人気」の違いを本質的な部分で理解できていない。

今田さんや東野さん、この前だと華大さんとか千鳥さんとかが「そういうのは、知識の無い社員が旗を振らずに、西野に頼んでやってもらったらいいんだよ」と言っていたんですが、僕本人が言うのもアレですが、本当にそうだと思うんですね。
でも、社員は絶対に聞いてこない。

僕は日本の名だたる企業さんから社員向けの講演会のオファーを受けるのですが、吉本興業から頼まれたことは一回もありません。

自分で言うとカドが立つので嫌なのですが、でも実際問題、クラウドファンディングで日本で一番支援を集めていて、オンラインサロンで日本で一番会員を集めていて、なんか国内最大の広告賞を取っている。
…そんな奴が、自分とこの会社にいて、カジュアルにアドバイスを求められる距離にいるんだったら、アドバイスを求めた方がよくないですか?

渡辺直美ちゃんにインスタの運営方法を聞いた方がよくないですか?
カジサックやオリラジの中田君にYouTubeの勉強会を開いてもらった方がよくないですか?

でも、それをしないんです。なぜか?
「プライド」です。

芸能事務所とテレビというタッグはこれまで本当に強くて、タレントはあくまで「使う存在」だったので、「教えてくださ〜い」とは言えない。

現役のバリバリ第一線でやっている人が、隣にいるんです。これ、勿体無いでしょ。

僕が吉本興業の社長なら、西野にギャラ100万円渡して、なんばグランド花月に吉本の全社員を入れて、西野のマーケティング講座をやります。もしくは西野の書籍「革命のファンファーレ」あたりを全社員に配ります。
#どうせ西野は100万円を全額寄付します

これビッグマウスでも天狗でも何でもなくて、普通のビジネスマインドを持った人からすると、かなりフラットな意見だと思います。

で、今日の本題である「キンコン西野が芸能事務所を作るなら…」というところなのですが、やっぱり、今、一番時代を切り取れていつのは、「結果を残しているプレイヤー」であることは間違いないんです。

そこに、あらゆる情報が集中しているので。やっぱり、その人が一番、知識がある。

その上で、僕が芸能事務所を作るのなら、トッププレイヤーに株を持たせます。
むしろ、事務所の方から頼みこんで、事務所の株を持ってもらう。

株を持ってもらうのが難しいというのであれば、顧問料として業務ごとに契約して、事務所の売り上げのパーセンテージ渡します。

吉本興業でやるYouTubeならば、顧問料として、カジサックやオリラジ中田君に僅かでもパーセンテージを渡します。

そうすると、カジサックやオリラジ中田君は、吉本興業のYouTubeを盛り上げようとして、他の吉本芸人のYouTubeチャンネルの宣伝を自発的に行ってくれるので。

これから「タレントに株を渡せる事務所」と「タレントに株を渡せない事務所」の明暗は大きく分かれてくると思います。

今日のオンラインサロンの記事は、ここから、さらに踏み込んだ話をしたいと思います。

よろ!

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https://salon.jp/nishino

本題に入る前に近況報告から させてくださいあの昨日もお話しさせていただいたんですけども3日前に募集を開始したですね西野亮廣オンライン講演会マーケティング講座上級編に期待が集まっているみたいで昨日の段階では受講生が850人だったんですけども今朝見たところですね1700名を超えていました本当にありがとうございますこちらの講演会はですね受講料が5300円とちょっと割高になっておりますがこれはですね映画えんとつ町のプペルのオンラインムビチケ前売り券ですねが3枚ついてくるので受講料実質ほぼ無料ですグラファの手数料ぐらいですかね当然ですねこの講演会をやっても僕には何の利益もないんですけどもまあね僕からするとそんなものよりもみんなで作った映画えんとつの町のプペルが一人でも多くの方に見てもらえる方が何千倍も何万倍も嬉しいので全く構わないっていうところですね 物を届けるためには何が必要なのかとか人を集めるためには何をしなければならないのかま今回の講演会ではですねエンタテイメントに限らずですね全てのサービスに関わってくる問題とですねその解き方についてかなり踏み込んだ話をしたいと思います上級編とありますが難しい言葉だとか無駄な横文字は使わないのでご安心下さい西野亮廣講演会オンライン講演会ですねマーケティング講座上級編に参加される方ですね吉本興業のクラウドファンディングシルクハットの中で企画ページが立ち上がりますのでそちらからご参加くださいというわけで今日の本題でございます今日はですねキンコン西野が芸能事務所を作るならというテーマでお話しさせて頂きます僕はですね表向きは吉本興業のタレントなんですけどもそれって表舞台に出るとき いいですね僕の実際の仕事ってな9割ぐらいがですね株式会社西野の仕事なんですねただ吉本興業とこ走ってるって事はなくてですね吉本興業と一緒に仕事をした方が良い場合は一緒に仕事しますしまこ小悪魔ずにやった方がお互いにとっていいよねっていう仕事あるですね組まずにですね株式会社西野ねやらせてもらってますまもしくは株式会社西野とさのメンバーさんの会社と共同でやらせてもらったりしておりますその辺は臨機応変に吉本芸人中では珍しいですね意外とですね吉本愛がある男なんですよやっぱりなんだかんだ言っても自分を育ててくれた会社なんでその音は何倍かにして返さないと気持ちが悪いっていうその気持ちの問題だけですねなので結構です吉本愛があるとぬまだからこそですねダメな時は かなり行くを強めには駄目だぞって言うこと結構言いますそれはあの吉本興業がやっぱりうまく行って欲しいのでねダメだダメだって結構ですね吉本興業に限らずですね芸能事務所が置かれている今の状況ですねめちゃくちゃフラットな立場から切り取るとやっぱり最大の権威であったテレビを見る人がちょっと減ってきてタレントそれぞれがですね YouTube チャンネルを持ってしまってテレビに出たいっていうタレントとかレギュラー番組が欲しいと言うタレントが減ってきて加えてですね吉本興業の間ところなんですね劇場もやられてしまってそれによってですね劇場に立てなくなってしまったっていう事によっていや劇場でネタおろし料理モジャルジャルみたいに YouTube でネタ下ろしたほうが多くの人に見られる でもいいんじゃないかっていうことがばれてしまってですねやっぱり全員の頭の中に今あるのは芸能事務所って本当に必要なのっていう疑問だと思いますでインターネットの本質っていうのは言ってしまったらね直接購入なのでどうしてもこう中抜きと呼ばれる人たちの立場は弱くなっちゃうそんな中ですね今各芸能事務所が生き残りをかけてまああれやこれやと手を打ってるわけですが例えばこと吉本興業に関して言うとやっぱりねこれまで大仏商売だったんですねそこやっぱ辞めないなと思いますなんと明石家さんまさんがいて旦那さんがいて泣いていない3階でって言うねもちろんその才能を産んだのは吉本興業であることは間違いないんですけども産んだ妻のに乗っかり続けたっていうのも一つ事実でネットインフラが整う調う ではそれで行けたんですよねタレントのスケジュールを切ってギャラ交渉して時々バーで新人芸人を赤で下に挟んでっていうビジネスモデルを長らくアップデートする必要がなかったそろそろ本当に凄いことなんですけれどもだけど今はネットインフラもっと言うとですね動画インフラインフラが整ってしまったんでもう事務所に所属してないとよに出れないみたいな時代じゃなくなったとでこれはやばいとなってですね今慌ててですねデジタル化みたいな言い方も何なんだって話だけどデジタル化みたいなものを進めているんですけども各事務所はねやっぱ鼻噛んでいると18年ぐらい遅いんですよね UX なんやそれみたいなオンラインサロンで儲かりマンデー本当に何でも前に止まってしまった時計の針を今慌てて動かしてるから まあガタガタ気になっているのが現状であるとただやっぱ頑張ってるのはすごいわかるんですけどもうそれ素晴らしいことだと思うけどもそこに対する知識が圧倒的に不足してるから流行ってるものを見よう見まねで始めてはみるものの全然行けてないサービスを量産してしまうんですねそういうことじゃねえんだよの連続であると一つねあの吉本興業のクラウドファンディングシルクハットに関しては立ち上げから僕達だってもらっているんでその手前ね今でも逐一ここは違うコカコーラと口を挟ませてもらっているんですけどもそれ以外の吉本興業が仕掛けてるサービスなんかはちょっとよくわからないですね社外取締役で来てくださったビリギャル坪田さん出ますが坪田さんは何件忘れるなと思うんですけども体ひとつしかないんでさすがに吉本興業のすべてのサービスをカバーするのは難しいと大きい会社なんですよって 適者生存世界でこれまでリアル社会でどれだけ幅を利かせて時代に合っていなかったら1秒で駆逐されちゃうんですね時計の針を止めてきた人が見よう見まねで参戦して生き残れる世界じゃないと今ねコロナで食い扶持が減って各芸能事務所が新しい収入源を作ろうと躍起になってると思いますこの辺の展開はですねもう手に取るようにわかるんですけどもまあいろんな事務所さんがこれからオンラインサロン始めると思います始めるわオンラインサロンどうやら儲かるらしいからですね僕の見立てだとほぼ100%失敗しますなぜダイレクト課金が成立しているかを理解していないからですね人数と人気の違いを本誌的な部分で理解できていないからですね僕ねそれこそ先輩ですねそれな知識のない社員が旗を振らずに西に頼んでやってもらっていいんだよっていうこと言っていただけるんですけども本当だと思うよね絶対に聞いてこない 日本の名だたる企業さんから社員向けのを受けるんですけども吉本興業から頼まれたことは一回もないとプライドが邪魔してるのかもしんないすね今日の本題であるキンコン西野が芸能事務所を作るならっていうとこなんですけどもやっぱり一番時代を切り取っているのは結果を残してるプレイヤー大間違いないとそこにあらゆる情報が集中してるんでその人が一番知識があるとその上で僕は芸能事務所を作るのであれば時々ありますがトッププレイヤーに株を渡しますむしろ事務所の方から頼んで事務所の株を出すとそうすると彼はその事務所を渡そうとするんで自分の売り上げがあるからと言うのですねやっぱタレントにかも終わらせる事務所とそうじゃない事務所の明暗が大きく分かれてくるのかなって思っておりますというわけでお時間ございます素敵な1日をお過ごしくださいじゃあまたね

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