「なぜ、その答えに至ったか?」を理解しない人【Voicy文字起こし/西野亮廣エンタメ研究所 】

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ボイスメディアVoicyの「西野亮廣エンタメ研究所」チャンネルの文字起こしメモをしています。ほぼ写経のような感じでやっています。書き損じはご愛嬌で。

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目次

答えには価値はない

昨日、YouTubeの方にアップした『えんとつ町のプペル』はご覧いただけましたでしょうか?
自分で言うのもアレですが、本当に最高だったでしょ?
僕じゃなくて、「スタッフさんの仕事っぷりが」ですよ。

大人はああいう希望を見せて欲しいと本当に思っていて、それこそ、コロナの累計の感染者数を報道して悪戯に不安を煽ったり、「憶測で自殺の原因を語ることに何の意味があるんだよ」と思っています。

やっぱり僕は、手放すには惜しすぎる世界を作って、届けて、「こんな世界があるのなら、自分ももうちょっとだけ頑張ろうかな」と思ってもらえるような、そういった流れを作ることに終始しようと思います。

その為には、表現活動の表層部分だけと向き合っていても仕方ありません。
誰も形にできていないものを形にする為に、「なぜ、これが実現できないんだ?」という問いを繰り返して、一つずつ問題を解決していかなくちゃいけない。
それは経済的な理由もあるし、あるいは宗教的な理由もある。

ここを、ほじくり返して、一つずつ一つずつ、丁寧に。
その際、誰を説得しなければ、話が進まないのであれば、そこに足を運ぶ。
ロジックで伝わる人にはロジックで話して、感情を優先する人とは、朝まで呑み明かして「よく分からんけど、お前やったらええよ」という言葉をいただいて、そして家に帰ったら、ひたすら作業机と向き合う。

で、そこでまとめたレポートを、毎日、オンラインサロンに投稿しているのですが、「こうで、こうで、こうだら、こう!」といった感じで導き出した打ち手が、平凡な場合もあるんですね。

たとえば、3週間ぐらい前から、月額2000円で、毎月1冊の絵本を国内外の子供達に贈る『こどもギフト』というプロジェクトをしているのですが、そこだけ切り取ると、そんなもん「ユニセフ」だって、やってるじゃないですか?
目新しくも何ともないですよ。

https://salon.jp/child_gift
Salon.JP | えんとつ町のプペル『こどもギフト』
「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」は、国内外の子どもたちに毎月絵本を寄付できるサブスクリプション(月額課金)サービスです。「私も子供達に絵本をプレゼントしたいけど、配りに行く時間がない」というみなさんに、「絵本を代わりに配ってきます」。
リンク
salon.jp

ただ、この至極シンプルな「支援のサブスク」は、誰でも再現できるかというと、できないと思います。

今、ここには750名の支援者が集まっているのですが、ここに750名も集まる理由がミリ単位で説明できないからです。

「どうして750名もの支援者が集まっているのでしょうか?」という問題を出した時に、多くの人は「西野に騙されてる」ぐらいしか言えない(笑)

出来事を因数分解できていないんです。

ときどき、「それは、僕も思いついてました」と言われることがあるのですが、価値があるのは「答え」ではなくて、「なぜその答えに至ったか?」という動線の部分で、ここを理解できていないと意味がない。
『えんとつ町のプペル』を無料公開した時が分かりやすいかもしれません。
お母さんは時間とお金に余裕が無いから、「アタリ」が約束されている絵本にしか手を伸ばさない。
というわけで、「自分が子供の頃に読んでもらった絵本を、自分の子供に買い与える」というループに入り、絵本業界は今尚、半世紀前に出た絵本が書店で平積みされています。

皆、「ネタバレ」を恐れていますが、こと絵本に関しては、「そもそもネタバレしているところからがスタート」なんですね。

ならば、「一人でも多くの人にネタバレした方がいいだろう」と考えて、絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開したところ、信じられないぐらいヒットしました。

それを受けて、「なるほど!無料公開って売れるんだ!今は無料の時代だー!」という運動が出版業界で起きて、その直後に、新しく出る小説を無料公開した出版社が現れて、大きな話題になったのですが、全然売れなかったんですね。

これこそが、「回答だけを知っていて、そこに至るまでの動線を理解していない」の典型です。

スマホで見る絵本と、本屋さんに売っている絵本って、「価値」が違うんです。

スマホで見る絵本が提供しているコンテンツは、絵や文字などの「情報」です。

一方で、本屋さんで売られている絵本が提供しているコンテンツは、「情報」の他に、「インテリア」や、読み聞かせという「コミュニケーションツール」だったりします。

スマホで読み聞かせなんてできないんです。
シンプルに画面が小さいからです。
あと、絵本『えんとつ町のプペル』の無料公開は、読み聞かせしにくいように、縦スクロールにしました。

つまり、『えんとつ町のプペル』は「情報は無料だけど、インテリアとコミュニケーションツールは有料ですよ」という風に、明確に線を引いた。

一方で、小説が提供しているコンテンツって、スマホであろうと、本屋さんで売られている本であろうと、どちらも基本は「情報」です。
ときどき「紙の匂い」という方もいらっしゃいますが、珍しいケースです。

「情報を販売しているのに、情報を無料にしてしまうと、そりゃ情報は売れないよね」という至極当たり前の話なんです。
あれは、勉強不足によるムダ死にです。

それともう一つ。

マーケティングを学んでいる人からすると当たり前の話ですが、「フロントエンド」と「バックエンド」というものがあります。
たとえば、吉野家でいうと、フロントエンドは「牛丼」で、ここでお客さんを集めているのですが、実は牛丼では利益が出ていない。

バックエンドである「ポテトサラダ」などのサイドメニューで利益を出しているんですね。

フロントエンド」は客寄せ商品で、「バックエンド」は利益を生む商品だという理解でいいと思います。

それでいうと、「えんとつ町のプペル」という絵本はフロントエンド商品なんです。

利益を生むのは、その裏側を語っているオンラインサロンだったり、それこそ2次利用されるグッズやミュージカルだったり。

なので、「えんとつ町のプペル」は無料でも全然構わないんですね。
バックエンドが設計されているから。

ただ、小説を無料にしてしまうと、「どこで利益を生むの?」という話で、こういう基本的なところを抑えていない。

それもこれも「無料公開」という答えだけをマネしてしまっているから起きる事故です。
なので、オンラインサロンでは、「なぜ、その答えに至ったか?」という部分に重きを置いています。
ここに意味があるので。

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野茂キングコングの西野亮廣ですお笑い芸人をしたり絵本作家をしたり国内最大のオンラインサロン西野亮廣エンタメ研究所の運営をしたりしておりますこの放送は笹崎紘一さんの提供でお送りします今日はですねキャンペーンじゃないですがサロンメンバーさんですね柳家小の名前は山梨県より柳屋という旅館に来ておりまして昨夜はですねサロンメンバーだけで8個の柳屋を貸し切ってですね散々飲んだもんねひどい二日酔いなんですけどもだから上手にしゃべれないかもしれませんがグズグズグズグズ言っておりますがお付き合いくださいえっとですねあの昨日昨日の YouTube の方にアップしたえんとつ町のプペルのダンスバージョンのミュージックビデオはご覧いただけましたでしょうか自分で言うのはアレですが本当に 最高だったでしょう僕じゃなくてスタッフさんの仕事ぶりからですよあのやっぱ大人はいう希望を見せてくれと本当に思っててそれこそあのコロナの累計完成した数を報道して不安を煽ったりだとかそうだなあと憶測で自殺の原因を語ることに何の意味があるんだって思ってるんですねやっぱり僕は手放すには惜しいすぎる世界を作って届けてこんな世界があるのなら自分をもうちょっとだけ頑張ろうかなと思ってもらえるようなそういった流れを作ることに中止しようと思っておりますごめんなさいなんか本当に寝起きの声になっちゃってるなほんとにね起きで撮ってますねと覗いた世界を作るためにはですね表現活動の表層部分だけと向き合っていても仕方がなくて誰も形にできていないものを形にするためになぜこれが実現でき ないんだという問いを繰り返してひとつづつひとつずつ問題を解決していかなくちゃいけないそれは経済的な理由もあるしあるいは宗教的な理由もありますねここをほじくり返してひとつづつひとつずつ丁寧に解いて行かなくちゃいけないですたいですね誰かを説得しなければ話が進まないのであればそこに足を運びますしロジックで伝わる人にはロジックで話して感情を優先する人とはえと朝まで飲み明かしてもよう分からんけど前やったらええよっていう言葉を頂いてそして家に帰ってひたすら作業机と向き合ってそこでまとめたレポートですね毎日オンラインサロンに的をしているわけですがこうでこうでこうでこうでこうだからって言った感じで導き出した答えがですねバインダー平凡な場合もあるんですね 例えば3週間ぐらい前からかな月額2000円で毎月一冊の絵本を国内外の子供達に贈る子供ギフトっていうプロジェクトをしているんですけれどもまあこれは何だろうな本当にオンラインサロンみたいな形であるんですけどモニターもないんですね子供に本をくれるって言うやつをくれるって言うだけで代わりに僕たちが届けに行くっていうだけなんですここだけ切り取るとそんなもんユニセフだってやってるじゃないですかねこれ別に目新しくもなんともないですよただこの至極シンプルな支援のサブスクはですね誰でも体験できるかと言うとできないと思います今ここには750名もの支援者さんが集まっているんですけどもここに750名も集まる理由みたいに説明できないからですどうして750名ものに戦車が集まっているのでしょうかっていう問題を出した時に 多くの人は西野に騙されてるぐらいしか出てこない出来事因数分解できていないんですね時々それは僕も思いついてましたって言われることがあるんですけども思いついても何も価値があるのではなくてその答えに戦って誘導性の部分でここを理解できていないと再現できないんですね 例えばそうだなあえんとつ町のプペル無料公開した時がわかりやすいかもしれないですねお母さんは時間とお金に余裕がないから当たりが約束されている絵本にしか手を伸ばさないというわけで自分が子どもの頃に読んでもらったよ自分の子供に買い与えるループに入って絵本業界はいまなお駅前に出たい本が書店で平積みされてるんですねみんなネタバレを いますが絵本を無料公開した時もそんなことしたら売れないだろうな答えを知ってるもの行ったとこで売れないだろうね批判があってやっぱみんなネタバレ恐れているんですけども琴絵品に関してはそもそもネタバレしているところからがスタートなんですねならば一人でも多くの人にネタバレした方がいいだろうと考えてですね絵本えんとつ町のプペルを無料公開してた頃は信じられないとヒットしたとそれを受けてですねなるほど無料公開って売れるんだ今は無料の時代何だっていう運動が出版業界で起きてその直後2ヶ月後ぐらいですかね新しく出る小説を無料公開した出版社がいいですね大きい話題になったんですけどもその小説って全然売れなかったんですねこれこそが回答だけを知っていてそこに至るまでの動線を理解していないの典型ですね スマホで見る絵本と本屋さんに売ってる絵本って価値が違うスマホで見る絵本が提供してるコンテンツっていうのはとか文字などの情報ですねね一方で本屋さんで売られている絵本が提供してるコンテンツっていうのは情報の他にインテリアとかあとは読み聞かせというコミュニケーションツールだったりするんですねスマホで読み聞かせなんてできないんですよシンプルに画面がちっちゃいからですあと絵本えんとつの町のプペルの無料公開はもう読み聞かせしにくいように個人で読みやすいように縦スクロールにしたんですよ つまりえんとつ町のプペルは情報は無料だけどインテリアとコミュニケーションツールは有料ですよっていう風に明確にした一方で小説が提供してる混んでますスマホであろうと本屋さんで売られてる日本であろうとどちらも基本は情報なんですね待っとき髪の匂いがいっていう方もいらっしゃいますがまあこれ珍しいケースであると情報を販売しているのに情報を無料にしてしまうと空情報は売れないよねっていう至極当たり前の話なんですあれはもうつまりの勉強不足による無駄死ですねこれやっちゃダメなんですよそれともう一つですねまあのマーケティングを学んでいる人からすると当たり前の話今更な話なんですけどもフロントエンドとバックエンドっていうものがあって例えばよし飲んでよしの家に言うとフロントエンド牛丼でここで牛丼でお客さんを集めているんですけども実は牛丼では 出てないんですよ ちょっと出てるかもしれないのでバックエンドであるポテトサラダなどのサイドメニューで利益を出しているんですね有名な所マクドナルドの100円マックとかそうですね100円マックでは利益出ないですよただ100円マックでお客さんを呼んでそこで一緒に飲んでもらうコカコーラで利益を生んでいる様子にフロントエンドっていうのは客寄せ商品でバクレンドっていうのは利益を生む商品がいいと思いますそれで言うとですねえんとつ町のプペル絵本はフロントエンド商品なんですね利益を生むのはその裏側を語っているメイキングを語っているオンラインサロンだったりとか後はその人に利用されるグッズとかミュージカルとか映画とか VR かそういったものですねえんとつ町のプペルの絵本自体は利益を生まなくていい なので無料でも全然構わないんですねされた小説を無料にしてしまうとなんなのって話でどこで利益を生むのっていう話でこういう基本的なところを押さえておかなくちゃいけない それもこれもですね無料公開っていう答えだけを真似してしまっているから起きる事故ですねなんではその答えに至ったかっていう部分に重きを置いて喋っておりますここが非常に重要だっていうことですね答えだけ真似しても何の意味もないっていうところだからよく先ほど申し上げましたがそれ僕も思いついてましたって言ってもただ共通しているだけの話でここに至るまでの動線全然共通してないでしょっていうことで非常に重要ですねそこを押さえておいていただけると良いのかなと思います今日はですねなんだかを理解しない人と話しさせていただきました少しお知らせをすると今日の夕方になるの 楽しみにというところでは素敵な1日をお過ごしくださいキングコングの西野亮廣でしたじゃあまたね

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