ボイスメディアVoicyの「西野亮廣エンタメ研究所」チャンネルの文字起こしメモをしています。ほぼ写経のような感じでやっています。書き損じはご愛嬌で。
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僕が寄り添う相手は決めている
今日は映画「えんとつ町のプペル」との向き合い方と、そこに対する僕の想いをお話ししたいと思います。
今、今年の12月公開に向けて、『えんとつ町のプペル』というアニメーション映画を作っています。
https://poupelle.com/
『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト
2020年12月公開『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト。製作総指揮・脚本・原作:西野亮廣×制作:STUDIO4℃!大人も泣ける大ヒット絵本、ついに映画化!
リンク
poupelle.com
制作スタッフさん、宣伝スタッフさん、各映画館で働かれているスタッフの皆様、そして今は、有志で会社や店や学校にポスターを貼ってくださる方や、クラウドファンディングの支援という形で援護射撃してくださる方までいて…この映画『えんとつ町のプペル』という一つの作品を世に届ける為に、数えきれないほどの人が動いてくださっています。
もちろん、たくさんの人の生活がかかっています。
なので、絵本を作る時とは違って、制作段階から、いろんな声が入ってきます。
ここを隠したって仕方がないので、腹を割って喋りますが……
映画『えんとつ町のプペル』にはオープニング主題歌とエンディング主題歌があって、そこには「すでに多くのファンを獲得している人気アーティストさんにお願いしよう」という声もあります。
主題歌が、人気アーティストさんの新曲となれば、いわゆるウィンウィンの関係で、映画公開に合わせて、アーティストさんもプロモーションしてくださいますし、それこそ『ミュージックステーション』で、「映画『えんとつ町のプペル』の主題歌」として歌っていただき、それがそのまま映画の宣伝となる。
この力はやっぱり大きいので、「上手く組みましょう」という考えは百も承知なのですが……
映画『えんとつ町のプペル』って、突然、降って湧いた企画じゃないんです。
元は【誰も知らない一冊の絵本】から始まって、それを育ててくださった人がいたんです。
国内外で個展をひらいて、その先々で個展のスタッフさんがお客さんの呼び込みをしてくださって、それによって、この作品は少しずつ少しずつ見つかって、少しずつ少しずつ成長してきました。
その過程で、いつも流れてた曲があって、それが『えんとつ町のプペル』というタイトルの、僕が今から8年ぐらい前に、絵本の世界観をスタッフに伝える為に作詞作曲した曲です。
サビの歌詞なんてヒドイもんで、「♪ハロハロハロ ハロウィン プペプップー プペル」です。
誰が共感するんですか、この歌詞に(笑)
なんですか、「プペプップ〜」って。
ただ、ど素人が作ったこの曲が、『えんとつ町のプペル』という作品を育ててくださった方の中に確実に流れていて、世間的には見たことも聴いたこともない曲なのですが、僕や彼らの中では、『えんとつ町のプペル』といえば、この曲なんですね。
なので、映画になった瞬間に、この曲を切り落とすことなんて考えられなくて……実を言うと、大物アーティストさんとのコラボの話があったのですが、そっちをお断りして、この変な曲をエンディングの主題歌にさせていただきました。
やっぱり、雨の日も風の日も、個展会場や各種イベント会場にお客さんの呼び込みをしてくださって、夜遅くまで頭を抱えて最善策を捻り出してくださった彼らがいなかったら、彼らが一冊の絵本を育てくれなかったら、映画『えんとつ町のプペル』なんて、そもそも存在しなかった。
なので、映画のエンディングは、御礼を込めて、この曲で彼に届けたい。
「これは僕たちで作った作品なんだ」と。
その考えに反対の声もあったのですが(※その気持ちも凄くわかります!)、最後の最後は、「僕は『一緒に苦労したい人』と、一緒に苦労したいです」という一言で決まりました。
というわけで、ことエンディング主題歌に関しましては、大物アーティストさんの力にあやかることができなくなったのが映画『えんとつ町のプペル』です。
こういうことが他にもいっぱいあって……それこそ、脚本執筆の段階で「恋愛シーンを入れるか、否か」みたいな議論もあったんです。
恋愛シーンを挟むと、上手くいけば、旬の俳優さんをキャスティングできるので、それによって、女子層を取り込むことができる。
でも、映画『えんとつ町のプペル』は、そういう物語じゃないんです。
「父と子」、そして、その二人を見守る「母」、そして「友達」による、挑戦者達の物語です。
僕が描きたいのは、そっちで、集客のことを考えて、脚本にメスを入れたくはないんです。
そんな感じで、「映画をヒットさせたいのなら、ここは押さえておけ」みたいに言われているポイントを、映画『えんとつ町のプペル』はことごとく無視しているんですね(泣)
食事シーンもなければ、お色気たっぷりの萌えキャラも出てこない。
でもね……僕は「売れそうなもの」を作りたいわけじゃないんです。
自分が腹の底から「面白い」と思ったものを作りたい。
ただ、そこには多くのスタッフさんの生活や、これまで応援してくれたファンの方の期待が乗っかっているので、【世間のニーズには1ミリも迎合せず自分が腹の底から「面白い」と思って生み出した作品】を、なんとしてでも届ける。
「マーケティング」と呼ばれるものを差し込む場所が明確に違うんです。
マーケティングによって作るのではなく、作ったものをマーケティングによって届ける。
世間のニーズに球を投げることを正解とするのであれば、僕は、そもそもテレビを辞めてないので。
その作業はもう20代前半でやったんです。
キチンと結果も出しました。
ただ、僕が興味があるのは偏愛です。
最初は誰からも求められないような偏った愛です。
絵本なんて、最初は誰からも求められなかったし、分業制で『えんとつ町のプペル』を作ることを表明した時なんて、求めらないどころか、「絵本は一人で作るものだろ!」と袋叩きに遭いました。
これまで応援してくださった方からの非難もありました。
それでも、そこを貫いた先に広がる世界があったら、それは次の世代の選択肢になるし、今、誰からも理解されない挑戦者の希望になります。
それを作品の中だけで語るのではなく、ファンタジーの登場人物に言わせるだけでなく、実際に僕がやってみせた方が説得力がある。
今回は、そういった挑戦です。
挑戦者の痛みを僕はよく知っています。
皆を楽しませようと思っているのに、皆から攻撃されてしまう。
それはあまりにも理不尽だけど、その道を進まなきゃいけないのが挑戦者の理で、
たくさんの人から足を引っ張られて、
石を投げられて、
何度もコケて、
立ち上がって、
膝が血だらけになるから、
彼らの隣を伴走して、「僕も同じだ」と励ましながら、どこまでも寄り添っていきたいなぁと思います。
西野亮廣(キングコング)
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今日はですね映画えんとつの町のプペルという作品との向き合い方とですねそこに対する僕の想いをお話ししたいと思います。
今ですね今年の12月公開に向けて煙突町のプペルというですねアニメーション映画を作っております。
これはですねも制作スタッフさん宣伝スタッフさんそして各映画館で働かれているスタッフの皆様。
そして今はですね有志で会社や店や学校にポスターを貼ってくださる方とかですね。
後はクラウドファンディングの支援という形で援護射撃をくださる方 まで行ってですねこの映画えんとつの町のプペルという一つの作品を世に届けるために本当に数えきれないほどの人が動いてくださっています。
もちろんそこにはですねたくさんの方の生活もかかっているとなので絵本を作るときとは違って。
制作段階からまあいろんな声が入ってくるんですね。
ここを隠したって仕方がないので腹割って喋りますが。
映画えんとつ町のプペルにはオープニング主題歌とエンディング主題歌があって。
そこはですねなんだかなすでに多くのファンを獲得している人気のアーティストさんにお願いしようって言うといった声もあったりするんですね。
主題歌があの人気アーティストさんの新曲となればですねまあいわゆる win-win の関係で。
合わせてそのアーティストさんも積極的に新曲のプロモーションをしてくださいますし。
例えばミュージックステーションで映画えんとつの町のプペルの主題歌として歌って頂いてそれがそのまま映画の宣伝となる猫の力ってやっぱ大きいんで。
うまく組みましょうっていう考えはあるんで。
それは百も承知なんですけれどもただ映画えんとつ町のプペルって突然降って湧いた企画じゃないんですね。
もっとは誰も知らない一冊の絵本から始まってそれを育ててくださった人がいたんですよ。
国内外で個展を開いてその先々で来てのスタッフさんがお客さんの呼び込みをしてくださってそれによってこの作品は少しずつ少しずついろんな形に見つかって少しずつ少しずつ成長してきました。
その過程でいつも流れていた 曲があって。
それがですねえんとつ町のプペルという作品と同じタイトルんですね。
僕が今からくらいで8年ぐらい前にですね絵本の世界観をスタッフに伝えるために作詞作曲した曲なんですね。
サビの歌詞なんてひどいもんでハローハローハローハロウィンぷぺぷぷぷぷぺるです。
誰か共感するんですかおかしいに何ですかプププってないんですよ。
そんな言葉ただ素人が作ったこの曲がですね煙突町のプペルという作品を育ててくださった方の中には流れていて。
確かに世間的には見たことも聞いたこともない曲なんですけれども僕は彼らの中では煙突町のプペルといえばこの曲なんですね。
古典に足を運んでくださったお父さんお母さんそしてその子さんと彼の中ではこの曲が流れてるんですよ。
なので映画になった瞬間にこの曲を切り落とすなんてことはも考えられなくて。
実をいうとですね大物アーティストさんとのコラボの話もあったんですが。
あったんですけどもそちらはお断りしてこのハローハローハローハロウィンっていうこの変な曲ですねエンディングの主題歌にさせていただきました。
やっぱりね雨の日も風の日も個展会場や各種イベント会場にお客さんの呼び込みをしてくださって夜遅くまで頭を抱えて最善策をひねり出してくださった彼だかいなかったのですね彼らが一冊の絵本を育ててくれなかったら映画えんとつ町のプペルなんてそもそも存在しなかったので。
一番最後はお礼を込めて彼らに届けたいですね。
これは僕たちで作った作品なんだって一緒にそういうこと思って終わりたいね。
当然でその考えに反対の声もあったんですけどもその気持ちもすぐわかります。
すごい分かりますが最後の最後はですね僕は一緒に苦労したい人と一緒に苦労したいですっていう一言で決まりました。
もうスタッフ税も仕方ねえなっていう感じで鼻をくくった瞬間ですね。
というわけでエンディング主題歌にことエンディング主題歌に関しましては大物アーティストさんの力にあやかることができなくなったのか映画えんとつの町のプペルです。
でこういうことが他にもいっぱいあってね。
それこそ脚本を執筆の段階で恋愛シーンを入れるか否かみたいな議論もあったんです。
恋愛シーンを挟むとですねまうまくいけば旬の俳優さんをキャスティングできたりするので。
それによってですねキュンキュン女子層を取り込むことはできる。
でも映画にとつまってるってそういう物語じゃないんですよ。
父と子そしてその二人を見守る母そして友達による挑戦者たちの物語なんですね。
描きたいのはそっちで集客のことを考えて脚本にメスを入れたくはないんですね。
そんな感じで映画をヒットさせたいのならばここは抑えておけみたいに言われてるポイントを映画えんとつ町のプペルはですねことごとく無視しちゃってるんですよ。
食事シーンもなければお色気たっぷりの萌えキャラも出てこない。
でもね僕やっぱり売れそうなものを作りたいわけじゃないんですね。
自分が腹の底から面白いと思ったものだけを作りたい。
ただそこには多くのスタッフさんの生活やこれまで応援してくださったファンの方の木 あっているから。
世間のニーズには1ミリも迎合せず自分が腹の底から面白いと思って生み出した作品を何としてでも届けるっていう順番ですね。
集まるところマーケティングと呼ばれるものを差し込む場所が明確に違うんです。
マーケティングによって作り出すのではなくて作り出したものをマーケティングによって届けるっていう順番ですね。
世間のニーズに球を投げることを正解とするのであれば僕はそもそもテレビを止めてないんだよ。
その作業はもう20代前半でやったんですよ。
で結果も出しました。
ただそれやったけどなんかなーと思ってこの人生をずっとあいみついけんのかと思った考えた時に自問自答した時に。
家ここじゃないなと思って。
まああの今の生き方に貼ってシフトしたんですけどやっぱり僕が興味があるのは早いなんですね。
はい今最初からは最初は誰からも求められてないような偏った愛ですね絵本なんて最初は誰からも求められなかったし。
分業制でえんとつ町のプペルを作るということは証明した時なんて求められないどころかと絵本は一人で作るものだろうみたいな感じで袋叩きにあったんですよね。
これまで応援してくださった方からの非難もたくさんありました。
それでもそこを貫いた先に広がる世界があったらそれは次の戦隊の選択肢になるし今誰からも理解されない挑戦者の希望になるじゃないですか。
それを作品の中だけで語るのではなくてファンタジーの登場人物に言わせるのではなくて実際に僕が行って見てた方が説得力があるなと思って。
今回はそういった挑戦をしています。
で挑戦者の痛みをですね僕はよく知ってるんですね。
みんなを楽しませようと思っているのにみんなから攻撃されてしまうそれはあまりにも理不尽だけどその道を進まなきゃいけないのが挑戦者の理で。
またたくさんの人から足を引っ張られて石を投げられて何度もこけて立ち上がってもう膝が血だらけになるからね。
やっぱ彼らの隣を伴奏して僕も一緒だよって励ましながら どこまでも寄り添って行きたいなと思っております。
というわけでそういう思惑があってえんとつ町のプペルっていうのはこういった手付になっておりますっていうところですね。
明日朝7時かないいですねえんとつ町のプペルの MV が公開されるので出すバージョンの MV が公開されるので期待して待っていてください。
それでは素敵な1日をお過ごしください。
キングコングの西野亮廣でした。
じゃあまたね