ボイスメディアVoicyの「西野亮廣エンタメ研究所」チャンネルの文字起こしメモをしています。ほぼ写経のような感じでやっています。書き損じはご愛嬌で。
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あらゆる挑戦の最大の障壁は「知識が無い人のプライド」だ
今日はですね挑戦したければたとえ力を身につけろというテーマでお話ししたいんですけれどもそもそもたとえってなんなのかっていうとこなんですけれどもまあこのラジオで説明するのがちょっと厄介なんですがまあの一般的に使われる例えっていう漢字はね2種類ありますね一例の例っていう文字を使った例えと比喩の喩という文字を使った例えですねちょっとだとどっちも同じように聞こえちゃうから難しいんですけども漢字が違うっていう話です
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お話ししたいと思いますここから先の例えは全て比喩としてのたとえについてですそもそもなぜ例えていうものが必要かと言うとですね相手が持っている情報を経由して想像してもらうためなんですねこれということかって言うとそうだなよくオンラインサロンを批判する時に搾取っていう言葉が使われるじゃないですか
そのメルマガを受け取ることにお金を払うのはまあ分かる理解できるけれども場合によってはお金を払って働かせることもあると事実ですね僕去年行ったエッフェル塔の個展はですねもちろん有志ではありますがサロンメンバーさんがお金を払ってくれたんですねこれってこれまでのですねお金=労働の対価っていうルール常識にですね大きく反してますよね給料が安い所かですねお金を払って働かされるなんてブラック企業2.0見たい
この時ですね削除とか洗脳されてるみたいな批判の声が上がってくるのでその時そういうこと言ってくる人に対してオンラインサロンの仕組みをどれだけ説明してもこれ無理なんですだってあの相手は同じ皿に入ってないんだからそもそも想像ができないとじゃあお金を払って働くなんて搾取が洗脳だって叫んでる人にどう説明すれば伝わるとかこれ結構簡単でちなみにバーベキューやられたことありますかって聞けば勝負ありですね
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じゃまたね
そもそも「たとえ」とは何なのか?
一般的に使われる「たとえ」という漢字は2種類ありますよね。
「一例」の「例」という文字を使った「例え」と、「比喩」の「喩」という文字を使った「喩え」。
このうち、「例え」は、具体的なエピソードを言う際に使います。
「キングコング梶原はテレビが苦手なんです。例えば、先日のゴッドタンでも…」といった感じで。
一方、「喩え」は、あるものを他の物事になぞらせる時(置き換える時)に使います。
「行列のできる法律相談所」のレギュラーメンバーがジワジワと減っていく様を指して、フットボールアワーの後藤さんが「ゾンビ映画の減り方」と言っていましたが、あれが「喩え」ですね。
今日は、後者の「喩え」の重要性について、お話ししたいと思います。
そもそも、なぜ、「喩え」というものが必要かというと、「相手が持っている情報を経由して、想像してもらう為」です。
よく、オンラインサロンを批判する時に『搾取』という言葉が使われるじゃないですか?
メルマガを受け取ることにお金を払うのは分かるけれど、場合によっては、お金を払って働かされることもある。
実際、僕、去年やったエッフェル塔の個展は、もちろん有志ですが、サロンメンバーさんがお金を払ってスタッフをしてくれたんです。
これって、これまでの「お金=労働の対価」というルールに、大きく反していますよね?
給料が安いどころか、お金を払って働かされるなんて、もう「ブラック企業2.0」みたいな話じゃないですか(笑)
この時、「搾取」とか「洗脳されてる」みたいな批判の声があがってくる。
その時、そういうことを言ってくる人に対して、オンラインサロンの仕組みをどれだけ説明しても無理なんです。
だって、オンラインサロンに入っていないんだから、そもそも想像ができない。
じゃあ、「お金を払って働くなんて、搾取だ〜!洗脳だ〜」と叫んでいる人に、どう説明すれば伝わるのか?
これは結構簡単で、「ちなみに、バーベキューやられたことはありますか?」と聞けば勝負アリです。
その時、相手、バーベキューのビジネスモデルを想像する。
「そういえば、バーベキュー会場にお金を払っているけど、火をつけるのも自分だし、肉を焼くのも自分だ」と。
焼かれた肉を買っているわけではなくて、肉を焼く作業を買っている。
お金を払って働いているんです。
レゴやパズルやプラモデルで喩えてもいいかもしれません。
完成したレゴを買わないじゃないですか?
完成したパズルや、完成したプラモデルも買わない。
完成させることにお金を払っている。僕らは、レゴを完成させるという仕事を買っているわけですね。
お金を払って働いているんです。
相手はお金を払ってエッフェル塔の個展は作ったことないですが、お金を払ってバーベキューやレゴやパズルやプラモデルは作ったことがあるので、「お金を払って働く」の想像ができる。
「そうか。そこに満足度・納得感さえあれば、自分も労働することにお金を払っているな」と。
ちなみに、エッフェル塔の個展を完成させるの、メチャクチャ面白いです。
エッフェル塔の搬入口とか入れないし、作業合間とかは、パリが一望できるエッフェル塔の展望台のスペースを貸し切って、みんなんで弁当食べたり、「やべ〜、間に合わね〜」とか言ったり、
で、全部終わったら、自分たちが作りあげた空間(エッフェル塔の展望台スペース)で乾杯……っていう、学生の頃の文化祭のあの感じのスゴい版です。
話を戻します。
で、ここ最近になって、タレントさんも「オンラインサロン」だとか、まぁ、いろんな言い方をしていますが、いわゆる「有料の閉じた空間」を持ち始めたじゃないですか?
昨今の誹謗中傷の問題を見ていると自然な流れだとは思うのですが、一つ確かなことは、ネットで鮮度の高い情報を拾いに行く人と、常に受け身でテレビを情報源にしている人との「情報格差」が今、とんでもないことになっている。
下手すると、クラウドファンディングが市民権を得たの「今年」なんで。
100年に一度のウイルスに襲われて、ようやく「クラファンという選択肢がある!」とか言い始めてる。
かなりヤバイんですけど、「かなり遅れてますよ」と言うと、大体ヘソを曲げられる。
で、それが良いのか悪いのかは分かりませんが、テレビは高齢者メディアで、伝統芸能の方に向かったので、情報格差はどんどん広がっていく。
でも、テレビ観ている人は敵じゃないじゃないですか?
どの商売をしていようが、テレビを観ている層にも応援してもらいたい。
その時、新しいことをしていればしているほど、サービスの説明が必要になってきて、それを端的に、相手が想像できるように説明するには、相手が今、持っている情報を経由する必要がある。
それが「喩え」ですね。
逆に言うと、「喩え力」がないと、自分がどれだけ素晴らしいサービスをしていても、それが新しいものであればあるほど、伝わらない。
新しいことをしようと思ったら、「喩え力」は絶対に必要な力です。
これはセンスとかじゃなくて、訓練なんです。
普段から繰り返し繰り返しやることが大切です。
まずは相手の話をよく聞いて、相手が持っている情報をリストアップして、その情報を使って、自分のサービスの説明をする。
なので、自分の話ばっかりする人には、絶対に身につかない能力です。
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