『老い』が確認されにくい設計【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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12月31日(火) 1月2日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「投稿がこんな時間になった理由は忘年会の二日酔いしか考えられないだろ!」と叫びたいキングコング西野です。
TOYOTAさんとのコラボも、スラム街の支援を始めたのも、満願寺や東京タワーやエッフェル塔での個展も、全て2019年の出来事らしく、
一年を振り返ろうと思ったら一週間ぐらいかかってしまうので、ここでは割愛させていただきます。
2019年最後の記事は、昨日閉幕した『天才万博』の主催者であるホームレス小谷君の【白髪のメリット】について書きたいと思います。
今月の頭らへんに、「クリスマスも近いし、サンタクロースみたいに白髪&白髭になった方がいいんじゃない?」と小谷君をそそのかしてみました。
翌日には表参道の美容室『NORA』に行き、綺麗な白髪&白髪に染めた小谷君。
あの時、小谷君には「クリスマスも近いし」と言いましたが、実は、このまま白髪&白髭でいた方がいいと思っています。
ここで一旦、話が少し飛んで、加えて、かなり踏み込んだ話をしますが…芸能界の『BIG3』と呼ばれている、たけしサン、タモリさん、さんまサンのお三方のうち、タレントとしての寿命が長いのは、タモリさんだと思っています
(※お三方とも大ファンです)
タモリさんが居続ける理由は以下の3つです。
① 世相を斬らない。
② 口数が少ない。
③ サングラスをかけている。
①について。
世相を斬る仕事は、たしかに年齢を重ねるほど言葉の重みは出ますが、一方で「時事ネタをどの角度から斬るか?」という勝負でもあるので、当然、年齢を重ねれば重ねるほど若い世代とのギャップが生まれ、「何を言っているの?」と思われてしまう回数が増えてしまいます。
②について。
口数勝負は、「頭の回転のスピード」や「声量」といった体力的な衰えとの勝負でもあるので、どこかで必ず限界がきます。
③について。
見た目の年齢は目元で決まるので、目を表に出していると、年齢を重ねれば重ねるほど、若い世代とのギャップが生まれてしまいます。
一言でまとめると、タモリさんは『老いが確認できる要素が少ない』んです。
タモリさんは今、74歳なのですが、かれこれ40年近く見た目が変わっていません。
あと、ここがタモリさんの本当に恐ろしいところだと思うのですが…僕が子供の頃、たけしサンや、さんまサンと違って、タモリさんのことを「面白い」と思ってなかったんです。
マシンガンのようにボケを連発する「面白い人」ではなく、「なんか、いつも真ん中に静かにいる人」だったんです。
(※群雄割拠の芸能界で、口数少なくい続けられることが本当にスゴいんだけど)
もともと、まくしたてるように喋る方ではないので、「最近のタモリさん、口数が減ったなぁ」とか「最近のタモリさん、ボケのキレ味が鈍くなったなぁ」といったことが皆無です。
あと、当たり前すぎて、意外と見落としがちですが、タモリさんって、MCをする時に必ずハンドマイクを持っているんですね。
マイクのボリューム調整で、声量はカバーできるので、僕らはタモリさんの声量の衰えを確認することができません。
「タモリ」という怪人は、年齢を重ねることによって発生するウィークポイントを、かなり早い段階から潰しているんですね。
んでもって、ここで、ホームレス小谷君の話に戻ります。
今年『天才万博』で2600人を熱狂させたホームレス小谷君にも、必ず『老い』がきます。
「『老い』が確認される度に、影響力が落ちる」と考えておいていいでしょう。
僕は、シレ~と露出を減らし、音声の比重を増やしたり、作品に働いてもらったりして、『老い』の対応をしますが、ホームレス小谷君は、まだまだ人前に出なくてはいけません。
となってくると、『老い』が確認されにくいようにホームレス小谷君を設計しておくことが需要で、「だったら、影響力がある今のうちに老いておけばいいじゃん」と思い、「白髪&白髭になれば?」というアドバイスに繋がります。
とどめに、スットンキョウなサングラスをかけておくと最高ですね。
あとは、「面白いことを言わない」や「キレのあるコメントを残さない」や「瞬発力を見せない」といった“徹底した我慢”も必要ですが、ここに関しては、我慢も何も天然記念物的にポンコツなので、我慢する必要がありません。レットイットビーです。
『インフルエンサー×老い』というテーマは、来年あたりぐらいから議論される機会が増えてくると思います。
ホームレス小谷君の対応策は、「お爺ちゃんとして愛されておく」といったところですね。
2019年の現場からは以上でーす。
良いお年をお迎えください。
来年も面白いことをたくさんしようね(*^^*)
西野亮廣
【追伸】
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