高額セミナーから学んだコト&その転用【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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9月3日(火) ※9月5日以降は『いいね』を押さないでくださーい。
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おはようございます。
​東京から南国『ニウエ』までは、「成田→上海→ニュージーランド→ニウエ」という25時間旅なのですが、その途中で11時間の大型フライトとなったニュージーランド航空のCAさんが、オンラインサロンメンバーさんということが発覚し(そんなことある?)、めちゃめちゃサービスしてもらったキングコング西野です。
さて。
今日は、サービス業に携わる人間にとって、ここからメチャクチャ大事になってくる話をしたいと思います。
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企画書を捨てろ
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この業界にいると、当たり前のように『企画書』というものが存在するのですが、誰でも正解が出せる時代(=正解の価値が極めて低くなった時代)に、正解までの導線が書かれた『企画書』というものは、つくづく面白くないなぁと思っています。
​前例・成功例がある企画ほど通りやすい(誰でも通せる)ので、当たり前ですが「通ってしまう企画の価値」は極めて低くなります。
成功例をなぞったところで、入ってくるのは“数日間をやりすごせる小銭”だけで、その企画には「うまくいくの?どうなるの?」というヒヤヒヤ(物語性)がありませんので、ファンは生まれず、ファンが生まれないかぎりは自転車操業で、また“数日間をやりすごせる小銭”を求めて、通ってしまう企画を提出するサイクルに入ります(※自転車とサイクルをかけてみたヨ)。
その日暮らしの作業では、身体は前には進んでおりませんので、その作業は長期的に見ると時間のロスでしかありません。
PDCA(計画・実行・評価・改善)という言葉がありますが、P(計画)からスタートするのは、どちらかというと、高品質の製品を作る為の工場的な考え方(正解を出す作業)で、高品質の製品(正解)が誰でも作れる現代にはマッチしていません。
「誰でも作れるモノなんて売れねーよ」という至極当たり前の話です。
前々から「PDCAは、もう古い!」と言われてきましたが、その理由は「ものすごい速さで状況が変わる現代において、Pからスタートしていたら、いつまでたっても時代に追いつかない」という“遅さ”でした。
僕は、“遅さ”は勿論のこと、“物語”が生まれないことが一番マズイと思っています。
品質で差別化が図れなくなった今、選んでもらう為には「思い入れ」しかないので(※僕はよく『人検索』という表現をします)、現代を生きる僕らは「何をすれば自分のファンが生まれるか?」「何をすれば自分のファンが生まれないか?」と、もっともっと慎重に向き合って考えなければなりません。
その観点で世の中を見回した時に、ほとんどの人が「ファンが生まれないアクション」ばかりを選んでいます。
結構シビアな話をすると、今、多くの中堅芸人さんが窮地に立たされているのは、「イタイ」という言葉を多用しすぎて、“同業者の正解”ばかりを追い求めた(=同業者の目ばかりを気にして、ファンづくりをおろそかにした)ことによるシッペ返しを食らっているからです。
ファンがいないので、己の生活はスポンサーに依存するしかなく、本来、自分の不祥事をネタにして笑いをとるハズだった生き物が、「不祥事を起こすと一発アウトだから、不祥事は起こせない」という品行方正街道まっしぐら。
「余計にファンが生まれない」という悪循環に陥っています。
インターネットによって「イタイ」なんて誰でも言えるようになったので、「イタイ」と言う人の希少価値は下がり、売り物になりません。
芸人を例に挙げていますが、これはどのお仕事も同じで、どうやら何をするにしても、常に「希少価値」を意識しなければいけないようです。
「海賊王に俺はなる!」と、まずは叫んで、まずは鼻で笑われることがファン作りの基本で、「さて、どうやって海賊王になろうかしら?」と考えるのは、その後ですね。
話を『企画書』に戻します。
企画書のマイナス面を整理すると…
①『想定外のことが起きない』
②『想定外のことが起きないから、物語が生まれない』
③『物語が生まれないから、ファンが生まれない』
④『ファンがいなければ、「正解に価値がなくなった時代・機能で差別化が図れなくなった時代」を生き残れない』
…といったところでしょうか。
なんとなく、クリアになってきましたか?
(※こちとら、機内で酔っ払いながら書いているので、多少複雑でも、頑張って読み取ってくださいよ!)
いつだったか、フィリピンのスラム街の支援をスタートさせました。
今も毎月おこなっています。
時間的にも金銭的にもそれなりのコストがかかっているので、当然、「それをやって、何になるの(どんなメリットがあるの)?」というツッコミは想定できますが、始めたキッカケは「スラム街の子供達の笑顔をみて、無性にやりたくなった」で、そこにメリットの計算などありません。
ですが、それを続けていたら、ブラックアイドピーズさんと繋がって(=想定外のこと)、そこから「クリスマスに一緒に支援イベントをしましょう」という話になり(=物語が生まれた)、​ここからクリスマスの支援イベントの準備をスタートさせるわけですが、その過程でファンになってくださる方がいるかも知れません。
これらは企画書では決して書くことができないストーリーで​​、これこそがサービス提供者の最大のメリットだと僕は考えています。
企画書を捨てることは、とても勇気のいる行動ですが、これは何前年も続く世の理で、勇者にしかファンは作れません。
その場所で考え、行動しても、“誰でも出せる正解”しか出せないので、どうか飛び込んでみてください。
現場からは以上でーす。
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