リーダー・作家・表現者として【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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2019年8月13日(火) ※8月15日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今日の記事は西野中の全メンヘラを放出させるつもりで挑むキングコング西野です。

さて。

何の為にもならない、ただただ「西野はこんな人間ですよ」ということを皆様に知ってもらいたいだけのオナニー記事です。
先に謝っておきます。ごめんなさい。

先日、山口県宇部市でトークショーがありました。
友達の西畠清順君が手掛けた植物園に、これまた友達の猪子さん(チームラボ)がライトアップすることになったそうで、その施設のオープンイベントですね。

この施設と僕は何の関係もないのですが、市長さんが僕のことを好いてくださっているというのと、猪子さんと清順君という楽しすぎるメンバーでのトークショーということで、「場違い」は百も承知で、オファーを受けさせていただきました。

トークショーは楽しく過ごせたのですが、トークショー終わりで、市長さんから「この後の除幕式(植物園の式典)に、西野さんも出てください」と言われたのですが、この植物園は清順君や猪子さんや今日まで携わったスタッフさんの作品であって、西野亮廣の作品ではありません。

これでは、西野亮廣が除幕式に参加して得をするのは宇部市だけで、植物園に携わったクリエイターさんの気持ちと、植物園に携わったクリエイターさんを尊重したい西野亮廣の気持ちが後回しになってしまっているので、丁重にお断り致しました。

ところが何度お断りしても「そう言わず、是非是非!是非!」と手を引かれ、芸人だか絵本作家だかよく分からない奴が、清順君とチームラボの作品の除幕式に出ることになってしまいました。

子供もたくさんいたので、その場で怒るわけにはいかず、キチンと除幕式には参加して(大人!)、その後、予定されていた市長さん達との食事会には参加しませんでした。
怒って帰っちゃったパターンです。

夜中、食事会を終えた猪子さんから「今から呑みましょう!」と連絡があり、二人で呑みました。
その後、そこに清順君も参加し、三人で呑み明かしました。結果的に、とても楽しい夜でした。

僕の中には二人の西野がいます(…恥ずかしいな)。
リーダーとしての西野と、作家・表現者としての西野です。

リーダーとしての西野はオンラインサロンで見せている姿で、コイツは結構イイ奴です。
一方で、作家・表現者としての西野は、世間一般のルールにあてはめると、あまり誉められた人間ではありません。

ルールや、道徳なんかよりも、自分の気持ちを最優先し、仕事の途中であろうと、怒って帰ってしまうことが結構あります。
その時、「大人としてどうなの?」的な批判は山ほどいただきますが、「うるせーよ。自分を殺している人間の作品なんて、誰が興味あるんだよ! 現に、お前の作品なんて誰も見ねーだろ!」と、そこそこ最低なことを思っています。

作家・表現者としての西野は怒ったら帰るし、納得がいかない作品は躊躇わずに壊します。
こういう事態が起きないように、田村Pなどが先回りをして、「そのやり方をしてしまうと、西野は本当に帰っちゃうので、たぶん、こうした方がいいですよ」と先方のスタッフさんに『西野のそそのかし方』を耳打ちで伝えて、どうにかこうにか今があります。

山口県で呑んだ夜。
猪子さんから、「作家は怒って帰るべきだよ」と言われ、「猪子さんも途中で帰っちゃうこととかあるんすか?」と訊いたところ、「僕は、日テレの『高校生クイズ』か何かの審査員をやっている収録中に、怒ってもないのに静かに帰ったよ」と返ってきて、大人としては終わっている人だとあらためて思いました(笑)

そんな中、お騒がせしている『にしのあきひろ光る絵本展in東京タワー』の件です。

この個展は設営には立ち会えず、設営をお任せする形になっていました。
僕が会場に行けたのは、個展が始まってから2~3日が過ぎた頃。
現場に到着してみると、音楽が流れていないどころか、音楽の設備すらありませんでした。
個展用に音楽を作っていましたし、設営の前から何度も音楽の手配の打ち合わせをさせてもらっていたのですが、「すみません。忘れてました」と。。

その晩。
東京タワーの閉館後に、再度、作品の位置の確認や、音楽や音楽のボリュームなどのチェックをして、設営をし直し、翌朝までに改善し、お客様には「みっともないものをお見せしてしまいました。申し訳ございませんでした。もう改善したので、ご安心ください」と謝罪し、出直しました。

ところが、どうやら、その翌日から、またまた音楽が流れていなかったことが、昨夜、発覚しました。

閉館時にスピーカーの電源をオフにして、開館時にスピーカーの電源をオンにした時に、音のボリュームがそのスピーカの基準値になっていて(そりゃそうだろ!)、その基準値のまま、営業を続けてしまったそうです。

「メチャクチャ音が小さい(もしくは音が出ていない)映画を10日間以上も上映してしまった」という感じです。
お粗末すぎて、泣けてきます。

当然、お客様はそんな事情なんて知らず、「これが西野の作品です」という感じで出されているので、「これが西野の作品なんだな」と信じたでしょう。

作家にとっては、これほど屈辱的なことはなく、これほど悔しいこともなく、これほど申し訳ないことはありません。
土下座をした後に頭を踏まれても、謝りきれません。

「すみません。でも、全部、改善しました!」というメッセージを受けて、再度、会場に足を運んでくださったお客様もいるでしょう。
二度もお客さんを裏切ってしまいました。

日頃、マーケティングやら何やらを偉そうに語っていますが、昔から自分に課しているルールは『作品のクオリティーで他を圧倒する』だったのですが、今回はそれが叶いませんでした。

昨日、マネージャーには「東京タワーの個展をただちに終わらせてくれ」と伝え、事務所や東京タワーさんからは「なんとか続けたい」と返事をいただきました。

・終わらせる→『にしのあきひろ光る絵本展in東京タワー』に行く予定だった人(ホテルなどを押さえていた人)はどうするの?

・続行する→糞クオリティーの『にしのあきひろ光る絵本展in東京タワー』に来てくださった人へのフォローはどうするの?

どっちに転んでも、誰かが怪我をする結果になります。
お客さんの気持ちが大事なのは百も承知ですが、今現在、「こんな、みっともない仕事をしてしまったのに、続ける気になれない!」という糞ワガママをこじらせているのが、作家・表現者としての西野です。
「受け止めて」とは思いませんし、見捨ててもらっても構わないのですが、作家というのは、それぐらい面倒臭い生き物だということは知っていただきたいです。

今回の事故について。
ミスを繰り返したスタッフを責めるつもりも、責任を取らせるつもりもありません。
ただ、『初体験』は二度と返ってきません。
「僕らは、とっても大切なものを奪ってしまった」ということを胸に刻んでおくように伝えました。

ここからの希望は、リーダーとしての西野で、コイツは「昨日までの糞みたいなクオリティーの個展に来てしまった人限定のコンテンツを新たに制作して、『逆に得をした』という状況をつくって、個展を続行したらいいんじゃね?」と考え、「たとえばヘリコプターでも飛ばして、個展会場の中と外から個展会場の様子を撮った映像作品を特別にプレゼントしたいんだけど、ちなみに、そんなことは可能ですか?」と、ここから東京タワーに掛け合ってきます。

今回は、とっても悔しい思いをしました。
とっても申し訳ないことをしてしまいました。
ごめんなさい。

どういう形になるか分かりませんが、必ず挽回します。
現場からは以上でーす。

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