土地面積の大きいところで戦え【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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2019年8月9日(金) 8月11日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨夜、タンポポ(英語だと『ダンデライオン』)について調べていたら、『ダンデ』は『牙』らしく、『ダンデライオン』は『ライオンの牙(のような花)』という意味だということが発覚し、「いやいや、どう見ても『ライオンの“たてがみ”』だろ」と思っているキングコング西野です。

さて。

いろんな書籍やインタビューで語らせていただいていますが、僕がテレビから軸足を抜いた25歳の時(当時25歳)に受けた衝撃はとても大きくて、あの日の判断が今日に至ります。

あれは「テレビが用意してくれた競争に参加してもNo.1にはなれない」という現実を受け入れた日で、「では、どうすればエンタメの世界でNo.1になれるのか?」を本当の意味で初めて考えた日でもありました。

ところが、どれだけ考えても「世界一になれる方法」は思いつかなかったので、そこで、「確実に世界一になれない方法」を考えてみることにしました。

「確実に世界一になれない方法」は比較的簡単に思いついて、たとえば「日本語の割合が多めのエンタメ」だったり、たとえば「プレイヤー(自分の時間を切り売りする仕事)」だったり。。
「面白い/面白くない」「好き/嫌い」関係無しに、『漫才』では世界は獲れないし、自分の時間(一年=24時間×365日)を切り売りするタレント業では世界は獲れません。

建築を想像していただきたいのですが、土台の面積で建物のサイズの上限は決定してしまっていて、土台の面積が小さければ、そこから先は努力ウンヌンで突破できる問題ではありません。

「世界を狙うには、世界が狙える土台の上で努力をスタートしなければならない」という現実を受け入れたのが25歳ですね。
吉本の門を叩いた時にエンタメに魂を売ったハズだったのですが、25歳の時に、もう一段階ありました。

話は少し飛びますが、実は僕、ビジネス書作家としては超売れっ子でして、一番売れなかった本が『新世界』で13万5000部です。
かなり頑張っている方だと思います。

ビジネス書は時々海外でも翻訳されたりしていますが、今の日本はビジネス的にはあんまり尊敬されていないので、僕が外国人なら「日本人が書いたビジネス書」は、あんまり要らないかもしれません。
個展会場でも売れませんし、フィリピンのスラム街に寄付することもできません。

一方、『絵本』は国内だとニッチな市場ですが、「文字数が少なく翻訳されやすい」「絵が前面に出ている(=ほぼ非言語エンタメ」という点から、海外展開しやすく、ニッチはニッチでも『グローバルニッチ』です。
建物の例でいうなら、「土台の面積が実は大きい」という状態ですね。

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そろそろ、まとめに入ります
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よく「好きなことを仕事にするか、得意なことを仕事にするか?」みたいな議論があるじゃないですか?
「やりたいことが特に無いのですが、どうすれば?」という議論も。

あれに関して言うと、「結果さえ出始めてしまえば、かなりの確率で、その仕事が好きになってくるから(承認欲求ってハンパない!)、とりあえず始めてみて、まずは結果を出してから判断してみては?」と思っているクチなのですが、その際、どうせ「とりあえず始めてみる」のなら、『土台の面積』を意識しておいた方がいいと思います。

「面積の小さい土台に賭けるな!」と言いたいわけではなくて、成長が止まってしまう分野だということを把握した上で始めるのか、把握せずに始めるのか、では大きく違うので……把握しておいた方がいいと思います(*^^*)

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