「否定から入るヤツは、出遅れて、死ぬ」【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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7月16日(火) ※7月18日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「かき氷」を売る才能に目覚めたので、映画『えんとつ町のプペル』の公開後は、かき氷屋さんに転職するキングコング西野です。

さて。

吉本興業の大崎会長のインタビューが話題になっております。

https://www.businessinsider.jp/post-194568

このインタビューを受けて報道番組や何やらで、吉本芸人が「ナアナアでやってきた時代もあったかもしれないが、今は、(口頭ではなく)キチンと契約書を用意するべきだ!」と非難していましたが、もう少し冷静になって、「ナアナア」と言われる『吉本興業』という環境がどれだけ恵まれているかを知った方がいいと思います。

僕の友人で、「キチンと書面で契約を結んでいる事務所」に所属しているタレントがいるのですが、「クラウドファンディング」一つも自分の意思で始めることができません。
当時交わした契約書にクラウドファンディングに関する記載がないものですから、“クラウドファンディングをしようと思ったら、契約変更の手続きをしなきゃいけないんです。”

一方、吉本ナアナア興業に所属している僕は、今、「クラウドファンディングをしたい!」と思ったら、今夜にはスタートすることができます。

時代が猛スピードで変わっていく中、都度都度、契約変更の手続きなんてしていたら、いつまでたっても時代に追いつくことなどできません。

そんなことは少し考えれば分かりそうなもんですが、それでも「契約書を~!」「ギャラを~!」と言ってしまうのは、『仕事を自分で作る人』ではなく、『仕事を貰う人』の脳ミソで判断しているからでしょう。

でも、考えてみてください。

YouTuberに代表されるように、今、時代が求めているのは「選手」ではなくて、「選手兼監督」で、自分で企画立案…なんなら資金調達をして、企画を実行していくプレイヤーが幅をきかせています。

この時代の芸能事務所の在り方は、いわゆる「芸能事務所」ではなくて、選手兼監督にとって使い勝手の良い「プラットフォーム」です。

「誰でもおいで。基本は口頭契約で、書籍や映画の時だけ別途、キチンと契約書を交わそうね。なんなら直営業もいいよ。ただ、直営業の話がきたら、一旦ウチに相談してね。反社チェックをしときたいから」

という吉本興業のスタンスが、どれだけ優秀なプラットフォームで、どれだけ今の時代に合っているかを、吉本芸人および社員は全員知っておいた方がいいと思います。

3年くらい前に大崎さんと喋った時に、大崎さんの口から「17Liveおもろいなぁ」という言葉が出てきたのですが、当時、吉本の人間は誰一人として『17live』を知りませんでした。
今回の大崎さんの判断と、吉本芸人の反応もその時と似ていて、「大崎さんのスピード(ていうか時代のスピード)に吉本芸人がついていけてない」という印象を受けました。

世界のエンタメから大幅に遅れて、日本のエンタメ業界にも「広告収入→ダイレクト課金」の波がきて、今は、その大転換期にあります。
これまでのルールや道徳が一変するので、当然、摩擦も起こりますが、時代を乗りきる普遍のルールは「否定から入るヤツは、出遅れて、死ぬ」です。
そして今は『失敗(物語)』の価値もあがっておりますので、いずれにせよ「最高っすね。やりましょう」を口癖にしておくといいと思います。

現場からは以上でーす。

【追伸】

本日24時にクラウドファンディング(SILKHAT)を立ち上げます。
深夜の東京タワーに入れるリターン(返礼品)は、2日あるのですが、それぞれ【10名限定】となっております。
設営&撤収作業を手伝わされますが、自由時間もあります。
僕だったらプロポーズの場に使います(*^^*)

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