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6月20日(木) ※6月22日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
エンタメに投資するエンタメ投資ファンドを箕輪さんと西野で組んで、けんすうサン(https://alu.jp/)が運営したらいいと思っているキングコング西野です。
さて。
今日は“スッゲー漠然としたこと”を話します。
「『面白い』に賭けろ!」という話です。
……どういうわけか、年間80件ほど会社の会議(コンサル)に参加させていただいております。
たしか、クラウドファンディングのリターンだったと思います。
つまり、年間80件ほど『会社の悩み(問題)』と向き合っているのですが、普通に生きていれば遭遇しない問題に遭遇できるし、頭の体操になるし、楽しくやらせてもらっています。
会社が抱えている問題のほとんどが『広告(どうやってサービスを広めていくか? どうやって集客するか?)』なのですが、時々、「なんか新しいことをやりたいんですけど、何をすれば…」という悩みを頂戴します。
悩みがビックリするぐらいフワフワしていて、こういうの大好きです。
んでもって僕は、『希少価値が高いプロジェクト』に賭けた方がいいと思っています。
選択肢は『お金になるプロジェクト』と『ただ面白いだけのプロジェクト』の二つがあるわけですが、「希少価値の高さ」というモノサシで選んでみると、答えは一択で、『ただ面白いだけのプロジェクト』になります。
国が貧乏になればなるほど、『ただ面白いだけのプロジェクト』に手を出す人は減り、『ただ面白いだけのプロジェクト』の価値は上がります。
「少なければ少ないほど価値が上がる」というサルでも分かるルールですね。
こんなことは多くの人が分かっているのですが、『ただ面白いだけのプロジェクト』に手を出す人は、ほとんどいません。
理由は「食っていけないから」です。
ここが『謎解き』としては面白いポイントで、「食っていけない」という判断は先人の常識で、常識というのは毎年変わります。
今はスピードが上がっているので、半年に一度ぐらいのペースで常識が書きかえられています。
つまり、半年前だと「食っていけなかったプロジェクトが、今なら食っていける」ということが普通に有ります。
幻冬舎の箕輪さんの『ミノトゥク』を例に考えてみましょう。
【10年前】
①面白そうだからトゥクトゥクを買ったよー
②買ったはいいものの、これで、どうやって『お金』を生むの?
③死亡
【今】
①面白そうだからトゥクトゥクを買ったよー
②皆、自分のSNSを充実させたいから『ネタ』を求めているよー
③ミノトゥクは冬は寒いし、夏は暑いし、これに乗るとネタになるよー。5000円でどう?
④『ミノトゥク』のお土産物用意していて、ここでしか売っていないボッタクリアイスクリーム(夏)とボッタクリホッカイロ(冬)をそれぞれ3000円で売るよー。どう?
…『ミノトゥク』はSNSを手にしたことで「食っていけるプロジェクト」になったわけですね。
『ただ面白いだけのプロジェクト』に賭けると、こういった「これまでに無かった『お金』の作り方」を発明せざるをえないから、身体が「オンリーワン」に向いていて、とってもイイです。
『お金になるプロジェクト』は参加人数が多いので小金にしかならなくて、『ただ面白いだけのプロジェクト』は死ぬ確率もありますが、大金を手にする確率もあって、『ただ面白いだけのプロジェクト』で大勝ちしちゃった人はサイドビジネスとして『お金になるプロジェクト』を始めてしまって一気に市場を独占しちゃうので、今、一歩目に『お金になるプロジェクト』に手を出すのは結構危険だなぁと思っています。
いわゆる情報商材屋さんが「ラクして稼げる」をオススメしていますが、ラクして稼ぎたい人なんていっぱいいて、価値が低いのだから、『面白い』に賭けた方がいいと思いまーす。
それともう一つ。
『お金になるプロジェクト』は、たとえ勝っても信用が積み重なっていかないので、都度都度、トレンドを追いかけるハメになります。
『ただ面白いだけのプロジェクト』は、「あいつは、いっつも面白いことをしてるなぁ」という信用が積み重なっていくので、オススメです。
今、ボンヤリと「免許を返納した高齢者が無料で乗れるバス」を考えているのですが、このプロジェクトでどうやってお金を作るか?なんて、後々考えます。
現場からは以上でーす。