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2019年5月27日(月) ※5月29日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
札幌→帯広→札幌→長野→ニューヨーク→愛知という激しい移動を強いられているキングコング西野です。
スタッフが鉄オタなのだと思います。
さて。
「ディズニーを超える」と公言すると、よく「ニシニーランド(テーマパーク)を作るの?」と言われるのですが、僕にはテーマパークを作る気がありません。
「テーマパーク」というのは、どこまでいってもウォルト・ディズニーの表現(哲学)で、『レゴランド』や『ジブリパーク』はビジネスが先行していて、作者の哲学が後回しになっているので、個人的にはそこまで魅力を感じません。
僕は「ファンタジー」よりも、「現実との境界線が曖昧になったファンタジー」に興味を抱いていて、『ディズニーランド』や『USJ』といった“テーマパーク”よりも、『京都』や『ベネチア』といった“コンセプトタウン”に興味を持っています。
(※もちろんディズニーランドやUSJも好きです)
そして、もう一つ。
「作ったものを届ける」のではなく、「一緒に作っていく」というのが僕らの表現(哲学)で、それら諸々をまとめたら、ゼロイチで夢の国を作るのではなく、すでにある歴史(現実世界)をリノベーションすることが僕らの仕事だと考えています。
先日の『光る満願寺展』が、まさにそれで、その場所に1200年も存在している満願寺を、どう魅せて、どう自分の作品の世界に落としこむか、という挑戦です。
https://youtu.be/eeaXf78c4JA
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プペル美術館の周辺には何を作る?
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先日、サロンメンバーの会社のコンサルをしていたら、メンバーの方から「美術館の近くの土地を買ったので、西野さんの好きに使ってください」と、まさかの申し出がありました。
遠慮なんてしている場合じゃなくて、ここはお言葉に甘えて、「面白い使い方」で恩返しするべきだと判断し、有り難く受け取って、「何か良い使い方はないものか?」とウネウネ考えました。
そこで出たアイデアが『R45(年齢制限45歳以上)』の「えんとつ町」のBARで、内装から外装まで僕が本気で作って、メチャクチャ入りたくなる店を完成させたのに、「年齢が足りないから、西野はまだ入れない」となるのは、年を重ねる楽しみが生まれていいなぁと思いました。
同じ理屈で『R60』の「えんとつ町」のBARも。
「はやく年を重ねたい」と思わせてくれる装置ですね。
皆が年を重ねることに前向きになるアクションなので、個人的には、なかなか良いアイデアだと思ったのですが、落ち着いて考えてみると「生活要素に比べて、オモシロ要素が少し強すぎる」と思うようになりました。
ゼロイチの「テーマパーク」作りではなくて、既存の町をリノベーションした「コンセプトタウン」作りを掲げるのであれば、『えんとつ町のプペル美術館』をランドマークにした町に まず必要サービスは、“地元の方が必要としているサービス”で、手をつける順番は、そっちが先です。
そんなことを思いながら、ほぼ毎日のように地方の町を歩き、各地元の方の声を聞いていると、『えんとつ町のプペル美術館』をランドマークにした町に必要なサービスが見えてきました。
『コインランドリー』です。
そもそもご家庭にある洗濯機の稼働率(&洗濯機が奪っている面積)から考えた時に、「シェア洗濯機」という結論の方が合理的だし、
主婦の方に話を伺うと「布団が洗える大きな洗濯機が欲しい!」という声が必ず飛んでくるし、
コインランドリーで洗濯している間に『満天』のタコ焼きを食べたり、スナック『Candy』でお茶をしたり…という人の流れを作れるし、
なにより、
業務用の洗濯機のデザインが「えんとつ町」の世界観に合うんです。
このコインランドリーで美術館のスタッフの制服(煙突掃除屋の服)も洗い、スタッフがコインランドリーと美術館の間の道を、見たこともない不思議な洗濯カゴ(えんとつ町の洗濯カゴ)を持って歩いていたら、キチンと生活に寄り添った上で、なかなか面白い見世物になっています。
夏には銭湯が完成します。
エントランスロビーには『チックタック』の光る絵が全て展示されます。
地元民の需要(リアル)と、『えんとつ町』(ファンタジー)を線で結んで、その線上にあるサービスに手をつけていくのが、戦略としては正しいのかぁと思っております。
というわけで、「土地を自由に使ってください」と声をかけてくださったメンバーさん、コメント欄まで御一報ください。
さっそく話を進めたいっすー。
宜しくお願い致します。
現場からは以上でーす。
【追伸】
最新刊『新・魔法のコンパス』(713円)が出ました。
Amazonレビューを書いてくださった方は、コメント欄まで御一報ください。
あの西野がネズミのようになつきます!