次々回作の2次展開を見越したデザイン【西野亮廣エンタメ研究所 投稿共有】

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1月30日(木) 2月1日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
松下電器や豊田自動車のように、サービス内容を説明している名前がいいと思って、昨夜、「西野えほん」に改名しましたが、まもなく「西野ビヨンド」に改名しようかと思っているキングコング西野ナントカです。

さて。
今日は午後から、みっちりと映画『えんとつ町のプペル』の会議が入っているのですが、現在制作しているのは、映画や舞台だけではなく、同時進行で絵本2作品を制作しています。

というわけで今日は、『次々回作の2次展開を見越したデザイン』というワケの分からないテーマでお話ししたいと思います。

「次々回作」というのは、うまくいけば年内中に発表できる絵本『みにくいトーマス ~えんとつ町に咲いた花~』の“次の作品(絵本)”ですね。
タイトルは『夢幻鉄道』。

コチラは、「蜷川実花×西野亮廣」の共作です。

その絵本の2次展開を見越したデザインについての話が今日のメインです。

よく「作品の二次利用、三次利用」についての話をすると、「さすがに後付けだろ!」と言われたりするのですが、(もちろん後付けの時もありますが)基本は、原液となる作品を制作する段階で、「2次展開、3次展開」のことを踏まえていたりします。

『えんとつ町のプペル』でいうと、「ジャパニーズハロウィンをハックする」という2次展開を見越して、えんとつ町のベースとなる町を『渋谷』にしていたりします。

あとは『仮装』と『ゴミ』というキーワードを入れておく。

作品を完成させてから、「さぁ、どうやって2次展開していこうかしら?」と考えるのは少し遅い…というか二次展開の選択肢が少ないわけですね。

絵本『ノンタンといっしょ』がVR展開できないような話です。

VRの主役は「VRを体験する人」ですから、魅力的なキャラクターよりも、魅力的な空間(町)の方が相性が良い。

VR化を見越して絵本を設計するのならば、「キャラクター」と「背景」のパワーバランスは「3:7」ぐらいにしておくといいと思います。

(※このマメ知識、どこで使うねん)

そんなこんなで、今朝のVoicyでも話させてもらった『えんとつ町のプペルAR』の進化系を『夢幻鉄道』で試そうと思っています。

今朝のVoicyを、まだ聴かれていない方は、先に聴いちゃってください。
(コチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/69448

絵本『えんとつ町のプペル』の各ページに、映画『えんとつ町のプペル』のワンシーンを埋め込んで、絵本(および個展会場で展示されている絵)にタブレットをかざすと、映画のワンシーン(該当すシーン)が流れるようにするのが、今年やる仕掛けです。

ただ、これには問題が一つあります。

僕の絵本の絵は正方形でデザインされているのですが、映画のスクリーンというのは横長なんですね。

つまり、絵本のページにタブレットをかざした時に、上下に『デッドスペース』が生まれます。

絵本のページや、個展会場に展示されている絵の額縁内に、映像がスッポリと入っていた方が気持ち良いじゃないですか?

というわけで、絵本『夢幻鉄道』を作るときは、正方形ではなく【最初から映画スクリーンの縦横比に合わせた“横長”の絵本】を作ろうと思います。

そうすると『デッドスペース』が生まれずに、絵本の中に綺麗に映画の画面が収まるので。

「絵本は相変わらず正方形のままで、絵本AR用に正方形の映像を作る」という方法もあるのですが、絵本『夢幻鉄道』が横長の絵本になったときに、必ず「なんで、今回は横長なの?」という疑問が発生するので、その時の会話は必ず『絵本AR』に流れるから、やっぱり、絵本『夢幻鉄道』は、映画館のスクリーンの縦横比で作っておいた方がいいと思います。

「2次展開を見越して設計しておく」というのは、こういうことっす。

まったく同じことはできなくても、2次展開を見越して設計することは、どの職種でもできることなので、自分の作品が、自分のサービスが、自分の店が、その後、どういう「連鎖」を起こせばハッピーハッピーになるかを考えて、その「連鎖」の種を撒いておくことは結構大事だと思います。

僕が言っていることがよく分からなかったら、コメント欄で「ちょっと分からない」と言ってみてください。

誰かが優しく教えてくれるはずです。

現場からは以上でーす。

【追伸】
「ハッピーハッピー」って何?
https://nishino73.thebase.in/items/24850039

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