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10月18日に(金) ※10月20日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「『エッフェル塔の個展はインターン生に丸投げしてる』と言いつつも、西野さんは優しいから、コケないように裏でフォローしてるんでしょ?」とよく言われますが、とんでもないっ!本当に丸投げしているキングコング西野です。
さて。
昨日の記事では、「『リアル』と『虚構』の需要が振り子のように揺れて、ここからは『圧倒的な虚構』が価値を持ち始めると思うよ」という話をさせていただきました。
というか、そもそもグローバルで考えた時に、「日本のタレントのリアル」は片田舎の言語なので、その言葉を使用する以上、海の外へは出られません。
やはり世界共通言語は、非言語もしくは、吹き替え翻訳のハードルが低い『虚構』ですね。
そんな今日は「Aで、Bが来たから、Cになりますよ」といった考察記事ではなく、シンプルに、情報解禁前の情報を一足早くサロンメンバーの皆様にお伝えします。
現在、ニューヨークのオフブロードウェーで開催を予定しているミュージカル『えんとつ町のプペル』の準備をせっせと進めておりますが、そんな中、それとは別で、国内で開催する舞台『えんとつ町のプペル』のお話をいただきました。
絵本『えんとつ町のプペル』は著作権フリーにしておりますので、絵本を原作とした舞台『えんとつ町のプペル』は、それこそ地方の子供劇団が様々な地域で開催してくださっていますが、それはあくまで「原作:にしのあきひろ」であって、脚本は別の方がやられています。
そして、僕は、その脚本にチェックを入れておりません。
今回の舞台化のお話は、「原作・脚本 : にしのあきひろ」が条件で、つまるところ、はじめて世の中に『えんとつ町のプペル』の全ストーリーが公開されます。
物語の最重要人物であり、主人公の一人であり、絵本版には出てこなかった『ブルーノ(=ルビッチの父親)』が、どこよりも早く世の中に登場することになります。
東京と神戸の二都市での開催を予定していて、キャパ(客席数)は、約2万人。
個展の動員数とかを聞くと数字が麻痺してしまいますが、舞台に明るい人であれば、舞台で「約2万人」というキャパが、どれほど本気であるかがお察しいただけると思います。
当たればその後の展開は掛け算的に大きくなっていきますし、スベれば舞台人としての息の根が止められてしまう規模です。
準備をサボると殺されてしまうことは決まっているのですが、そういったプレッシャーは嫌いじゃありません。
気になるのは、開催日。
どれぐらいの準備期間があるのでしょうか?
気になったので、聞いてみました。
西野
「面白そうな話ですね。やりましょう。ちなみに、開催はいつですか?」
担当者
「…いや、それが、その…」
西野
「(なんかヤバい感じだぞ)」
担当者
「3か月後です」
…死んだじゃん。
脚本の執筆も、直しも、演出の組み立ても、セットのデザインも、キャスティングも、稽古も、告知・集客も、ぜーんぶ、ひっくるめて「3ヶ月」。
2020年1月には公演が開始しているというのです。
舞台を作られたことがない方がほとんどなので、この「3ヶ月」がどれだけ地獄的状況なのか想像つきにくいと思いますが、長年、この世界にいて、この規模の公演が3か月前に「白紙」である地獄など、これまで一度も見たことがありません。
だいたい、1~2年前には、ある程度は固まっているものです。
致死率は限りなく100%に近いのですが、僕は「できないこと」に興味を持ってしまう性分でして、現場では、僕がニヤニヤして、スタッフはヒヤヒヤする景色が広がっています。
やるに決まってんじゃん(*^^*)
選択を迫られた時に即座に頭によぎったのは、オンラインサロンのことで、「死にかける3ヶ月を選んだ方が、サロンの記事が充実する」という判断をさせていただきました。
これで合ってるよね?
これは僕以外の方の生活がたくさん絡んでくる案件で、一般情報解禁前なので、くれぐれも内緒にしていただきたいのですが、とにかく3ヶ月後に2万人を相手に舞台『えんとつ町のプペル』を開催します。
3ヶ月で『圧倒的な虚構』を作ります。
ちょっと本気でやるので、存分に味わってください。
NSC(養成所)の先生曰く「寒気がするほどの才能」らしいです(*^^*)
現場からは以上でーす。