西野亮廣エンタメ研究所の1年前の投稿を公開しています。毎日、学びになる本気の投稿が見れます。下手なビジネス書より月額1000円のオンラインサロンがおすすめです!
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2019年8月2日(金) 8月4日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
サロンの記事とブログの記事を毎朝更新しているけど、よくよく考えたら、これってスゴイ能力なんじゃないかなぁと思い始めているキングコング西野です。
さて。
公表前なので表では内緒にしておいていただきたいのですが(サロンっぽい!)、昨日、『ダウンタウンなう』の収録がありました。
ゲストは僕一人。
西野亮廣のココ数年を振り返り、「ここには、どういう意図があったの?」と深掘りしていく構成です。
『ひな壇に出ない』事件のことにも触れていて…
「2000年以降に『ひな段』形式の番組が急激に増えた理由の一つに、【薄型テレビの普及によって画面面積が大きくなったので登場人物が多い方が画のバランスがいい(=登場人物が多くても対応できる)】があったと思うのですが、ここからテレビは画面の小さなスマホで観るようになるので、【面白い/面白くない】に関係なく、登場人物が多い番組はシンプルに【見にくい】ので、これからの芸人が鍛えなければいけない筋肉は、、ひな段で前に出ていく【瞬発力】ではなくて、お前一人で何分持たせられるの?という【持久力】だと判断しました」
という話をさせていただきました。
これは、切り取られ方によっては、『ひな段批判』とされてしまう話ですし、当然、ダウンタウンさんが『ダウンタウンDX』という『ひな段形式』の番組をやられているのは把握していたのですが、「本音でハシゴ酒」という企画でしたし、そんなことで気分を害するような人達じゃないだろうと思って、本音を語らせていただきました。
ダウンタウンさんとのガチンコ一本勝負は本当に楽しくて(企画してくださったスタッフさんに感謝しかない!)、話の流れで、松本さんから「西野が俺をプロデュースするとしたら、どうする?」という質問が飛んできました。
お題としては面白すぎるお題で、ベロベロに酔っ払った頭で即座に考えたのは、今のダウンタウン松本さんが取りこぼしている部分(=弱点)で、探した結果『ダイレクト課金』という結論が出てきました。
これもご本人にお話しさせていただきましたが、お金の出所をスポンサーさんに握られている以上、天才・松本人志は『企画会議で通った企画』しかできなくて、やっかいなことに、『松本人志の企画に「GO」の判子を押す人が、松本人志の想像力に追い付いていない(=松本人志の想像力に追いついていない人がOKを出す企画しかできない)』というジレンマがあります。
企画書に「GO」の判子を押す基準は、人道的な理由の他には「数字(利益)が見込めるか否か」になってくるので、これまでに『数字が見込めないけど圧倒的に面白い松本人志企画』がたくさん殺されてきただろうなぁと思ったので、「『面白い=数字』ではないし、ボク、企画会議で一番最初に落とされてしまうような、松本さんの全力の『面白い』を見たいので、松本さんは『ダイレクト課金』をとった方がよくないっすか?」という話をさせていただきました。
オンラインサロンの強みは、広告費に依存したスタイルではないので、「企画書を通さなくていい」というところと、「世間の評判をすこぶる無視しても活動が止まらない」というところ。
ひとまとめにすると、「マーケティングをしなくてもいい」というところですね。
『革命のファンファーレ』という鬼マーケティングの本を出しておきながら、最近は、マーケティングなんてクソだと思っていて、『芸術的なオナニー』に目が向いています。
ただ、この方向性は絶対に合っていて、マーケティングの手法が広まれば広まるほど、マーケティング結果に向かう人の数が増えて、希少価値が下がってしまうので、結果、マーケティングになりません。
ここからの時代は、マーケティング結果の真逆に位置する『芸術的なオナニー』の価値がグンと上がるので、「『芸術的なオナニーができる環境』をいかに作るか?」という勝負になってくるでしょう。
まとめると、「マーケティングはもう、マーケティングにならない」という話です。
ヒットしているマーケティング本の正しい読み方は「なるほど。コッチに向かおう」ではなくて、「皆、コッチに向かうんだな」です。
それにしても『ダウンタウンなう』の収録は本当に楽しかったです。
9月頃に放送されると思うので、是非、ご覧ください。
現場からは以上でーす。
【追伸】
ダウンタウンさんと共演すると、いつも大好きになっちゃう。ホント迷惑!